デニムとチノパン、生地と織り方の違い
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どちらも定番のボトムス素材である、デニムとチノパン。似ているようで、実は生地の成り立ちがまったく異なります。
どちらも「綾織り」、でも中身が違う
デニムもチノパンも、生地の表面に斜めの線(綾目)が見える「綾織り(ツイル織り)」という織り方で作られています。ここまでは共通点ですが、糸の使い方に大きな違いがあります。
デニムは「経糸だけ」を染める
デニムは、タテ糸にインディゴで染めた糸を、ヨコ糸に白い糸を使って織られています。表側はタテ糸の色が強く出るため青く見え、裏側は白っぽく見えるのはこのためです。この構造があるからこそ、穿き込むと表面の色だけが落ちていく、あの独特な色落ちが生まれます。
チノパンは「同じ色の糸」を使う
一方チノパンは、タテ糸もヨコ糸も同じ色の糸を使って織られています。デニムよりも細い糸番手が使われることが多く、なめらかで上品な光沢が出やすいのが特徴です。色落ちを楽しむというより、均一なきれいな色合いを保ちやすい生地といえます。
綾目の種類にも違いがある
デニムの綾織りには、タテ糸がヨコ糸を2本越えて1本くぐる「三つ綾」と、3本越えて1本くぐる「四つ綾」があります。軽いデニムには三つ綾、厚手でオンスの重いデニムには四つ綾が使われる傾向にあります。
使い分けの目安
経年変化やヴィンテージ感を楽しみたいならデニム、きれいめでオンオフ問わず使えるパンツを探しているならチノパン。素材の性質を知っておくと、シーンに合わせた選び方がしやすくなります。
最後に
どちらも綾織りという共通のルーツを持ちながら、糸の使い方ひとつでまったく違う表情になる。パンツ選びの視点が、少し広がったのではないでしょうか。